愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

王妃様からの手紙

「ウェズリー様、良かったらお茶でもいかがですか?」

 ドレスの採寸や食事に連れて行ってくださったのでお礼がしたかった。

「もうこんな時間だしなぁ……」

「明日はお休みですよ?」


「……少しだけお邪魔しようかな」

「はい、用意しますね」
  


 もうお別れするのかと思うと離れがたくてちょっと強引にウェズリー様を誘ってしまいました。馬車から降りて執事にその旨を伝えるとメイド達が動き出した。応接室に用意をされたティーセットで、お茶を淹れる。


「ミシェルおかえりなさい。ウェズリー殿下いつもありがとうございます。今日もミシェルに付き合っていただいたようで、申し訳ございません」

 お父様はまだ帰ってきていない様子で、お母様がウェズリー様に挨拶に来た。


「夫人、遅くにお邪魔して申し訳ございません。ミシェルと離れ難くて、つい」

「私がお誘いしたの! ウェズリー様は悪くないの」



「あらまぁ、仲が良いのね。ウェズリー殿下もおられることですし、お話ししたいことがありますの。よろしいですか?」


 お母様がそう言われると言うことは何か重要なことがあってのことでしょう。お母様の分のお茶も用意して、席についた。

「王妃様からお手紙をいただいたの」

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