愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

バカンスの離宮(ウェズリー)

 白が基本で所々に王族の紋章が彫刻してある。王家所有! と言う重苦しい雰囲気……


 バカンスを楽しむというか、王家の自慢を見ろ! っと言ったところか……ここで国の高位貴族はバカンスを過ごし優越感に浸るのか……信じられない。


 バカンスとはのんびり過ごす事だと思っていたが、どうやら見当違いだったようだ。



 我が国が今作っているリゾート地は海のすぐ側で、波の穏やかさに心を落ち着かせたり、夕日が落ちる様や海面が真っ赤に染まる美しい風景を見て癒されるための場所だ。


 さすが高位貴族と王族が権威を振るう国だと改めて感じた。ミシェルが身分を気にする訳だ……


 お茶を飲みながら、ここでの話を聞いた。この離宮は広く、私達の他にも数組のゲストがいるらしい。晩餐はみんなで交流を深めるために取るのだそうだ。

 最後に警備は万全なのでご安心してお過ごしくださいと案内人は言った。

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