【一気読み改訂版】とし子の悲劇

【第122話】

その日の夜のことであった。

あいつの家には、かずひこさんとさよこのふたりだけがいた。

姉夫婦《おねえふうふ》と父親は、姉婿《むこ》が会員になってる商工会の集まりに行った。

この時、家の中は危険な空気がただよっていた。

事件は、夜8時50分頃に発生した。

さよこは、着替えとバスタオルを持って、お風呂場に行った。

この時、かずひこさん…いえかずひこが浴室の影に隠れていた。

さよこがお風呂場に入った時であった。

かずひこは、お風呂場に入ったさよこの背中を押さえつけた後、クロロホルムをしみこませたハンカチをさよこの口に押さえつけた。

さよこは、意識を失ってその場にドサッと倒れた。

かずひこは、意識を失ったさよこを抱き抱えて自分の部屋に連れて行った。

かずひこの部屋にて…

かずひこは、さよこをベッドに寝かせたあとて部屋のドアのカギをかけた。

かずひこは、さよこが着ていたクリーム色のスカートをくしゃくしゃにしてめくったあと、ラベンダー色のショーツを脱がした。

(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!ブチッ!!)

つづいて、白のブラウスを破いた。

その後すぐに、ラベンダー色のブラジャーを思い切りちぎった。

そして、さよこのあられもない姿をスマホのカメラで撮影した。

写メでメールを送った後、かずひこは変な声をあげながらクロロホルムで意識を失っているさよこの身体をシツヨウに犯した。

その頃であった。

アタシ・とし子は、JR横浜線の電車に乗って新横浜駅へ向かっていた。

アタシは、赤茶色のバッグの中に入っているスマホのマナーモードのバイブが震えていたのを聞いた。

何事かと思って、バックの那珂からスマホを取り出した。

アタシがスマホをひらいた時であった。

わけのわからない英文字と数字がならんでいるメアドからアタシにメールが届いた。

アタシは、例のメールを開いた。

そしたら…

助けて…

だれか…

助けて…

助けを求めるメッセージと共に、クロロホルムで意識を失って倒れたさよこのあられもない姿とちぎられて金具が大きく破損したラベンダー色のブラジャーとボロボロに汚れているラベンダー色のショーツの写メが添付されていた。

なっ…

何なのよ一体…

もしかしたら…

かずひこかもしれない…

アタシは、メールを閉じたあとスマホをバッグにしまった。

もしかしたら…

かずひこがアタシに帰ってきてほしいさみしさからさよこのあられもない姿をメールで送った…

許さない!!

アタシは、アイツの家に対するうらみつらみをさらに1段階強めた。
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