【一気読み改訂版】とし子の悲劇

【第66話】

それから5時間半後であった。

竹宮《たけみや》が言うた恐ろしい事件が発生した。

現場は、じゅんきが入院している丸亀市内の病院にて…

じゅんきがいるICU室に正体不明の容疑者が侵入した。

正体不明の容疑者は、じゅんきが寝ているべッドの上に揮発油をまいたあと火を放った。

(ボッ…メラメラ…)

病室内は、火の海に包まれた。

正体不明の容疑者は、足早に逃げ出した。

(カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…)

深夜11時50分頃であった。

丸亀市中心部《しないちゅうしんぶ》に消防団のハンショウと中央消防署のサイレンが同時に鳴り響いた。

じゅんきが入院している大規模病院は、地獄絵《ジゴク》と化した。

病院内に悲鳴と怒号が響き渡った。

病院の玄関前に、消防士たちや救命隊員たちが次々と到着したあと消火活動と救護活動を同時に開始した。

火災発生から2時間後に鎮火したが、じゅんきは焼き殺された。

同じ病院に入院していた他の患者さんたちはすぐに避難を始めたので無事であった。

火災発生から7時間後に、香川県警《けんけい》と丸亀市消防本部《しのしょうぼうほんぶ》による合同の現場検証が行われた。

じゅんきが入院していたICU室は、あとかたもなく燃えてしまった。

ICU室から揮発油などの成分が検出された。

香川県警《けんけい》は、放火殺人事件として捜査を始めた。

しかし、容疑者につながる手がかりがものすごくとぼしいので捜査は難航するもようであった。

それからまた数日後に、恐ろしい事件が発生した。

あいこちゃんがひとりで自宅にいた時に、恐ろしい覆面をかぶった男数人が侵入した。

あいこちゃんは、数人の男たちから集団レイプの被害を受けた。

それからまた10時間後であった。

あいこちゃんは、お母さまと一緒に善通寺市内にある子ども病院へ行った。

「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

白のシルクのガウンに包まれたあいこちゃんは、お母さまと一緒に病院に入った。

しかし、頭がサクラン状態であったのでひっきりなしに叫び声をあげていた。

「あいこ、あいこ…ああ…どうしましょう…あいこ…」

あいこちゃんのお母さまは、震える声で泣いた。

あいこちゃんが覆面をかぶった男数人から集団レイプの被害を受けた事件についても、捜査が難航するもようであった。

容疑者の身元につながる物的な証拠が乏しいので、身元を割り出すまでにそうとうな時間がかかるようだ。
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