転生公爵令嬢のイチオシ!

「……」

目が覚めて周りを見渡すと、学校とは比べられないほどの広い部屋に豪華な調度品、天蓋付きのベッドに肌触りの良い服やシーツ。
香りのキツくないお花も飾られており、壁紙や家具も15歳のお嬢様らしい可愛い色合いになっている。

「すごい…」

流石お嬢様だわ。
てゆーか、ここに私は住んでたの?
マジで…?

びっくりしていると部屋のドアがノックされ「失礼致します」とメイドさんが入って来た。

メイド!
また流石お嬢様ねと思ってしまう。

「お嬢様!お目覚めになられましたか!体調はいかがでしょうか!?」

『お嬢様』って言われた!

「……はい」

可愛らしいメイドさんだ。
メイド服って一度は着てみたかったんだよね。

「旦那様方と主治医にお知らせしてまいります!」

静かだけど音を立てないように素早く出て行った。

しばらくすると

「メリア!心配したぞ!」
「メリィ!あぁ!良かった!」
「メリア!」

俳優さんやモデルさんなのか?というくらいの美男美女に抱きしめられた。
お姫様抱っこしてくれた美麗お兄様は止めようとしてくれたみたいだが…。

「いたた…」

打撲したところが痛くて声を上げた。

「あぁ!ごめんよ!メリア」

慌てて美男美女が少し離れた。

「これは痛くないかい?」

父だと思われる輝く銀髪に綺麗な翠色の瞳の男性に手を握られた。

「はい」

「階段から落ちたそうだね。心配したよ。怪我が治るまで屋敷でゆっくりしていなさい」

頭を撫でて優しい言葉を掛けてくれた。

「あぁ!メリィ!無事で良かった!」

涙をポロポロと流しながら薄紫色の長いサラサラの綺麗な髪に、宝石のような碧い瞳!
母だと思われる美女が震える手で頬に手を添える。

「ご心配をおかけして申し訳ありません…」

泣きすぎて言葉が出ないようだ。
このキラキラ遺伝子を引き継いでいるのが分かる父と母!!
涙も綺麗ね~。

「メリア。体調はどう?帰りの馬車の中で眠ってしまったんだ。とても心配したよ。もう次の日の夕方だ」

「え!」

丸一日寝てたの!?
階段から落ちたショックと記憶の混乱はお嬢様の体にはきついんだな。
15歳だしね。

そのあとは主治医の先生に診察してもらい、こまめに怪我の様子を診ていくことになった。


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