【コンテスト作品】たこ焼き屋さんの秘密。

私のヒーローの秘密。

✱ ✱ ✱



 郁さんと付き合い始めてから早数ヶ月が経過した。


「郁、お疲れ様」

「智世里、お疲れ様!」

 毎日私は、仕事が終わると郁のいるたこ焼き屋へと立ち寄っている。

「忙しそうだね」

「いつもどおりだよ」
 
 郁は毎日、ここで美味しいたこ焼きを提供している。相変わらず美味しいたこ焼きを焼く姿を見て、私はキュンとしている。
 郁がたこ焼きを焼く姿はカッコイイし、キュンとするし、まさにヒーローって感じがする。
 汗を流しながらたこ焼きを焼くヒーローが、私にとっては一番カッコイイ気がする。

「郁、お店終わったら、家来る?」

「もちろん行くよ。智世里とちょっとでも長くいたいから」

「うん、じゃあ待ってるね」

 郁のお店が終わるまで、家に帰って待つことにした私。
 郁と付き合い始めてからは、郁がよく私の家に遊びに来るようになった。 週末は郁が家に泊まって、一緒に過ごしている。

 もちろんキスもしたし、身体だって何度も重ねた。郁はいつも私を優しく、包み込むように抱いてくれる。
 郁は私をとても大切にしてくれて、毎日たくさん愛してくれる。 そんな郁のことを、私も毎日大好きで大切に思ってる。
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