大手大企業宗田ホールディングの副社長である宗田聖は、小学生の頃に母親の愛香里を殺され、目撃した犯人が河野原柚香だと思ってずっと復讐する為に生きてきた。
33歳になった聖は柚香に再会した。
偶然にも宗田ホールディングに入社してきた柚香に、何も知らないふりをして近づいた聖は結婚を申し込んだ。
晴れて結婚した聖と柚香。
聖と柚香の結婚と同時に、父である聖龍はしばらくアメリカ社へ赴任になり、宗田家には聖と柚香の人が残された。
これで邪魔者はいない…。
聖は柚香への復讐を始めた。
お手伝いを全て辞めさせ、早朝から深夜まで激務の様の家事をやらせ、柚香を痛めつける作戦に出た聖。
音を上げてもやめない…地獄の果てまで痛めつけ、最後には病気に見せかけて消す…そう決めていた聖。
そんな中。
聖に、取引先の社長の娘である金田理子が近づいてきた。
理子は聖に「お母さんを殺した犯人見ちゃったの」と言ってきた。
「一緒に復讐しましょう」
そう言った理子は柚香に次々と嫌がらせをけしかけてきて、浮気現場も偽造するようになったが全て柚香に交わされてしまった。
だがその反面時々「私の邪魔する人はこの世から全部消えてもらったわ」と言い出す理子。
そんな理子が持っていて毛糸のリボンには古くなった血痕がついていた。
それを見た聖はズキンと胸が痛くなるのを感じた。
結婚して半年経過した頃。
いつも俯いてばかりの柚香が凛とした姿で聖の前に現れた。
「私は、貴方のお母様である愛香里さんを殺していません」
そう言って柚香はあるのもを見せた。
それをみた聖は真っ青になった。
「やっとこの日が来ました。…ようやく、2人に復讐ができます…」
え? と驚く聖に柚香は?
憎しみの向こうに隠れていた本当の愛。
そして真実とは?
復讐の為に結婚した聖は…?
- あらすじ
宗田聖は母・愛香里を殺した犯人を河野原柚香だと思って生きて来た。自分の手で柚香を殺すと決めて大人になった聖は再会した柚香と結婚。柚香をいたぶり最後に葬ろうと決めた。だが、近づいてきた金田理子から愛香里を殺害したことを仄めかされそれがきっかけで知らなかった事実が明るみになって来た。憎い奴と思いながらもその裏側で本当の柚香への気持ちに気づき始めた聖。
愛と憎しみから産まれた本当の真実が今ここに。