イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

前世と今世

 
 紫は今流れてきた記憶が一体何なのか、彼に抱かれながら考えていた。
 キスをすると、光琉はタガが外れたかのように紫を求めた。

 いつの間にかベッドへ運ばれて身体を丁寧に愛撫されている。
 これにも記憶があり、気持ち良かったと思い出す。

 そして、愛していると思い、昔の条件反射か彼を抱きしめてしまう。

 違う、私は紫。彼は光琉。私は先生が好きなの?そう思って彼を見るとじっと自分を潤んだ目で見ている。

 そうか、こうやって私を大事にしてくれていたんだと今になって気付いた。
 忙しくてもかいがいしく世話をしてくれた。可愛いと最近は何度も言われた。

 私も先生のことは大好きだった。先生こそ可愛いところがあって、そこがツンデレで魅力なのだ。
 ただ、先生から見ると私なんてお子様だし、対象外だと最初から諦めていたのに……。


 
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