イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

新しい生活

 
 病院に入り、新しい生活がスタートした。
 私は柏木総合病院の整形外科の担当になった。

 また、そこの院長の息子がイケメンで華やかだった。
 華やかとは顔のことだけではない。
 看護師の女性達にウインクしながらつまみ食いしているという噂。

 私はあきれかえっていた。
 なんか、医者ってこういうものなの?
 そんなはずない。

 「ほら、細川さん。さっさとここやっておいて、あとで先生と一緒に巡回行ってきてね」
 「細川さん。これ、補充しといてっていったでしょ。なんでやってないのよ?」
 「細川さーん。二百一号室の山田さんの包帯交換しておいてね。今度こそきちんと巻いてよ」

 私の日常はまるで召使い。
 新人看護師はどこも大変らしいが、ここも同じだった。

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