見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
【番外編】

俺の恋の真実/side瑠樹亜

俺、梨本 瑠樹亜(なしもと るきあ)が
福田 智(ふくだ さとし)さんと出逢ったのは、
北の森パークがオープンして半年の頃…



「ナッシー、明日、諒達が遊びに来るんだけど、友達も連れてくるってさ」

「友達?」

「あぁ、諒と麻依さんの同僚なんだって」

「へー」

「昨日、諒とビデオ通話してたら、諒の後ろで麻依さんが『行動も喋りもうるさいけどまぁ悪い男じゃないからー』って言ってて笑ったわ」

「そーなんだ、麻依さんがそう言うって、かなりヤバそうだよね、アハッ」

「で、夜また集まるから、ナッシーも来れるか?」

「もち行くよー。どんな人だろうね、ちょっと楽しみ」


って、翌日ワクワクしながら行くと…
目を奪われるほどの、すんごいイケメンがいた。

それが、福田 智さんだった。


俺が一目惚れしたのなんて、つっくん以来だよ。
背もつっくん位あって俺より高いし、顔の系統はつっくんとは違うけど、色気のあるイケメン。

しかも性格もすごく良くてさー。

確かに麻依さんの言ってた通り、行動も喋りも押しが強いし、イケメンなのを躊躇せずグイグイ出してくるのに自虐的だったりして、ホント憎めないキャラなんだよね。


でもそれはただの軽い人じゃないから、ってのは、見ててわかった。
智さんは、このノリを保ちつつ、周りの人をよく見てるんだ。

だから…本当の智さんは隙がない人。

だから…安易に本当の智さんの心には触れられない感じがしたんだ。


でも、そんな智さんにもふと隙が見える時がたまにあって、それが諒さんと麻依さんと話す時だった。

なんてゆーか…この三人には別格なオーラってゆーか、目に見えない絆みたいなのが感じられて…それが羨ましいと思った。


…男の俺が男の智さんに好意を持ってるだなんて知ったら嫌われるかも、って思うと…気持ちを伝えるなんて絶対にできなかった。

それに…何より俺はまだ……



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