見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
俺の大事な女
6月ももう終わりかぁ…

乃愛ちゃんの担当が終わってもう1か月経つのかぁ…

…はぁ…

スタッフルームの壁に掛けてあるカレンダーを見て、ため息をついた。


「つっくん、またボーっとしてる」
俺の前にコトリと缶コーヒーが置かれた。

「…あ、ナッシー。…ゴチな」


乃愛ちゃんが旦那に会いに行ってからというもの、生気が抜けた様な俺は、同僚のインストラクターでありこの店舗の店長でもある 梨本 瑠樹亜(なしもと るきあ)に弄られながら過ごしている。

ちなみに俺達は大学からの友人で『つっくん』とはナッシーだけが言う俺の呼び名で、『ナッシー』とは俺だけが言う梨本の呼び名。
それは大学の時から変わらない。


「どーぞ。…つっくんさぁ、乃愛ちゃんにマジだったん?」

「…んー…みたいだな…」

「ほんと珍しいもんね、そこまで落ちんの。つーか俺初めて見たかも、そんなつっくん」

「んー、そーか?」

「うん。離婚の時は荒れてたけど、今は落ちてる」

「そうかねぇ…」
はぁ…

つうか離婚の時の事なんてもう忘れてたわ。

「乃愛ちゃん見てないけど、あれからまだ来てないんだ?」

「あぁ…来てないねぇ…」

「電話してみれば?会員データにあるっしょ」

「アホ!職権乱用、コンプラ違反。エリアマネがそんなんできるか」

「ほんとつっくん、変なとこで真面目だよねー。違う方は不真面目だけどー」

「何だよ、もう不真面目なことなんてしてねーよ。乃愛ちゃんと出逢ってから誰ともしてねーし。ってかその前からそんな相手いねぇけど。めんどくさくなって」

「あらま!性欲無制限のつっくんともあろうお方がめんどくさいとか!歳とったんだねぇ」

「ナッシーうるせーわ。制限くらいあるわ。あ…乃愛ちゃんにはリミッター解除しそうだけど」

「ぷっ、健在じゃん。てゆーか、そこまで本気なんだねぇ」

「…そうだな…」

そうなんだろうな…


カシッ、とナッシーがくれた缶コーヒーのプルタブを開けると、ほぼ一気に飲んだ。

ぷは…


はぁ……

乃愛ちゃん…
旦那とうまくいったんだろうな…

あんなに性格も外見も綺麗で可愛いんだから、旦那も心を入れ替えて乃愛ちゃんを大事にするだろ。


しっかし…磨いたらあんな綺麗になるんだもんな…
やっぱ本物のダイヤだったんだよ、乃愛ちゃんは…


俺が見つけたんだけどな…


俺だけの宝物にしたかったんだけどな…

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