見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
俺の想い
最後に残った、ナッシーと俺。


「ナッシー…マジでありがとな。助かったよ、本当」

「なーに言ってんの、らしくないよ?てゆーか心配?乃愛ちゃん。元旦那と二人っきりとか」


「…そっちの心配っつーか……」

「俺は、乃愛ちゃんはつっくんのとこに戻ると思うけどね」


「……そうかな……」はぁ…

「何でそんなに自信がないん?」


「あの二人は大学の時から付き合ってて…結婚して……俺なんかよりすげぇ長い年月を過ごしてて……俺にはわからねぇ絆みたいなのが…ちょっと見えて…」

「あー、なるほどね」


「…でも、さっき言ったのは本気だから。乃愛があいつとやり直したいなら…それでいい。それで乃愛が幸せになるんならな…」


「つっくん……カッコいいこと言ってるけど、カッコわりぃ」

「何だそれ」

「ホントに乃愛ちゃんがアイツんとこに行ってもいーの?」

「いいわけねぇだろ……この手から離したくねぇよ……」

「んじゃ、そう思ってなよ。その方がカッコいいから」

「ナッシー…」

「俺はつっくんに1票。当選したら飲みゴチね。伝書鳩ナッシーの時の豆も貰ってないし」

「ふ、乃愛が俺を選んでくれるんなら、そんくらい楽勝で奢るわ」

「やった!じゃあ店、予約しとく」

「ははは、まだ早ぇよ」

「ん?だって当確だもん」


「ふ……サンキューな」

「よっし、じゃ俺らも帰ろ」

「…だな。ほんとに今日は助かったよ、ありがとな」

「それもうさっきも聞いたし。じゃーまたな」

「おぅ」
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