《〜ドジばかりを繰り返していたら、皇太子の添い寝役を拝命しました〜》
——そばにいたいです。
いつかあなたの手で、この命を絶たれるとしても——
小国のウェイン城で下働きをするマリアは、何をしても失敗ばかり。
見かねたメイド長に『特別な仕事』—とある囚人の配膳をさせられることに。
殺人の容疑をかけられ捕らえられたという、何やら事情を抱えていそうなその囚人の怜悧な美しい眼差しに、マリアは思わず見惚れてしまう。
無精髭を生やし髪も伸びてはいるが、まるで囚人らしからぬその青年にはどこか孤高の気品を感じずにはいられない。
《皇城に呼ばれたマリアは、身分を隠した皇太子の添い寝役を命じられ、無自覚な皇太子にとろけるほどに愛されて———。》
そしてマリア自身もその身分を隠していた。
素性が知られれば、皇太子に殺されてしまう?!
《そばにいたいです。いつかあなたの手で、この命を絶たれるとしても。》
皇太子が王女を探す本当の理由とは……。
王女を探し求める皇太子と、彼の腕の中にいるのに素性を明かせない王女のじれ甘すれ違い溺愛ラブストーリー。
*
《他サイトにて編集部オススメ新作セレクションに掲載いただきました》
理由あってウェイン城に身を隠し、そこで下働きをするマリアは、慣れない仕事でドジを繰り返した結果、地下牢に囚われた殺人の疑いのかかった男の世話を言い付けられる。
秀麗な容貌のその囚人はマリアを拒否するが、彼女が献身的に囚人の面倒を見続けていると、彼は心を開くようになっていく。
あるとき彼は自分の名前を告げ、マリアにペンダントを託す——。
素性を明かせない王女と王女を探し求める皇太子の、すれ違い溺愛ストーリー。
(お勧めセレクション本文より)
***
虐げられたヒロインが溺愛されるお決まり設定ですが、そこにピリッと辛いスパイスを添えています。
お砂糖山盛りたい作者が綴る、じれ甘展開にご期待ください。
(王族、貴族の設定は作者のご都合主義でユルめです)
(他サイトにも掲載しています)
- あらすじ
コミカライズ進行中(*ˊᵕˋ*)
完結済みですので安心してお読みいただけます。
他サイトにて掲載時、毎日10位以内ランクイン作品です。
* 完結まで連日更新予定(21:07〜)*
目次
- Prologue——*
- 始章
- マリアの新たな仕事
- 紳士的な囚人
- 後悔
- 失踪事件の結末
- ジルベルトと天使
- 第一章
- マリアの好きなひと
- 長雨と小さな命
- 雨が連れてきたもの
- 長雨が終わりを告げるとき
- それはお仕事ですか?!
- 第二章
- 静寂の宮
- 淡く甘い想いは湯の中に溶けて
- 皇太子の要求
- 王女リュシエンヌの行方
- まどろみは溶けて———*
- 心の闇を照らすもの
- 第三章
- 『星祭り』
- 隠蔽工作、崩れゆく…?!
- 明かされた真実
- 静寂の宮 * refrain
- 第四章
- 皇太子と後宮の花たち
- 王女リズロッテの献身
- 皇太子が寵愛する下女
- まさかの無自覚同士
- すれ違う心
- 同じ星空を見上げて
- 第五章
- 憂う心が向かう先
- 帝都へ
- おかしな護衛
- 忠誠心は友情へと姿を変えて
- この苦しさは何なのでしょうか?