" 何人も男がいる "
そんな根も葉もない噂。
本当は全く違うというのに、
この容姿のせいで誰もが信じきっている。
それは────
「君、花染雪音でしょ?
俺の事慰めてよ」
左頬が赤く腫れたこの美男子も、
例外ではないみたい。
────────────────
" 何人も男がいる "
本当は男耐性ゼロの純粋美少女
花染 雪音
ー Hanazome Yukine ー
×
" 経験人数は星の数 "
遊び人のクズな学校の王子様
月居 識
ー Tsukiori Shiki ー
────────────────
噂を聞いて軽蔑されるのには慣れている。
でも、噂とは違う私の反応を見た君は。
「……可愛すぎる。本当に無自覚?」
「俺以外の男なんて見ちゃダメだよ」
なぜか私に近づいてくるようになって。
優しい彼と危険な彼。
その溺愛と独占欲は刺激が強い。
「一つ一つ、教えてあげるからね。
じゃあまず最初に、
……俺の首に手を回して、口を開けてみよっか」
甘いイタズラをしてくる彼と、
甘い騙しの噂がある私。
───それは苦しいぐらいの
シュガートリック。
※更新ペースが遅れています。
申し訳ございませんが、更新までしばらくお待ちください。