「俺はあなたを許さない」
そう言って彼は自分を殺した。

多くの人を殺した冷酷無慈悲な女王。最期には奴隷の男に殺された。
それがルティアの前世だった。

生まれ変わった彼女は反省して、奉仕活動に勤しむ日々を送っていた。両親はそろそろ結婚を…と考えているが、ルティアは誰とも結婚するつもりはなかった。

しかし前世の王配であったリーヴェスと再会して、周囲から彼との結婚を強く勧められてしまう。彼も自分と同じく前世の記憶を有しており、もう一度やり直したい、と言い出して…

強引に迫るリーヴェスを助けたのは、第三王子テオバルト――なんと自分を殺した男だった。

そしてリーヴェスだけでなく、テオバルトもまた自分と結婚してほしいと求婚してきて……。

あらすじ

 ルティアの胸には火傷の痕がある。これは罪の証だ。前世、彼女は苛烈な政策で民を虐げた女王だった。生まれ変わった彼女は反省し、将来は誰とも添い遂げるつもりはなく、修道院に入ることを望んでいた。そんなある日、前世王配であったリーヴェスと再会する。彼はルティアに結婚の話を持ちかけ、断っても強引に迫ろうとする。そんなルティアを第三王子テオバルト――前世の自分を殺した男が助けるのだった。

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前世  シリアス  女王と奴隷  悪女  裏切り  浮気  溺愛  ハッピーエンド