年上の彼女
内緒の関係

一人の夜

先生は一人で店に来るようになった

「彼氏とはもう来ないの?」

一人で飲む先生に
俺が新しいカクテルを
カウンターに置きながら
質問をした

「別れたよ」

「なんで?」

「言わないといけない?」

「もちろん
聞きたい」

「二股で私は遊びだったみたい
それに…
私の話しは仕事の愚痴ばかりで
つまらないって言われて
振られちゃった」

先生は寂しそうに笑った

体育教師が
好きだったのだろうか

あんな筋肉の塊みたいな
体の男がいいのか

抱かれるぶんには
気持ちが良いのか?

俺にはわからない

「悦子が振ったんじゃないの?」

「振られた
2番目でもいいって言ったら
ばっさり切られた」

「今夜、家に来なよ」

「嫌よ
もう、あんな後悔はしないの」

「強くなったな
でも家に来てよ」
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