「私はお前を愛することはない。私に愛を期待しても無駄だ!」

 私は侯爵家の長男で次期当主、マイケル=マクマホン。
 今日、長年の婚約者であったステファニー=スマイル侯爵令嬢と結婚した。

 私は傲慢な彼女のことが苦手だった。

 ところが、初夜に私が上記のとおり叫んだところ、彼女は急にかしこまって、態度を変えたのだ。

「今まで大変申し訳ございませんでした。離縁でも白い結婚でも愛人でも、全て受け入れます。今後はできうる限り、視界に入らないようにいたしますわ」

「な、え、あの、ステフ……」

「無理に愛称で呼ぶ必要はございません。わたくしは自室に下がります。これからのことは手紙で命じてください。それでは」

 なんなんだ、急にどうしたって言うんだ?


※プロローグは妻ステフ目線ですが、基本は夫マイケル目線の話です。

※他のサイトにも掲載中。

あらすじ



初夜で「君を愛することはない」と言った夫が、

愛情表現過剰な妻のことを
本当はめちゃくちゃ愛していたことに気がついて
暴走するお話です。

周りにボコボコに責められ、妻にもすげなくされた夫が、反省して成長する話。

元鞘ハッピーエンドです。

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