「私はお前を愛することはない。私に愛を期待しても無駄だ!」
私は侯爵家の長男で次期当主、マイケル=マクマホン。
今日、長年の婚約者であったステファニー=スマイル侯爵令嬢と結婚した。
私は傲慢な彼女のことが苦手だった。
ところが、初夜に私が上記のとおり叫んだところ、彼女は急にかしこまって、態度を変えたのだ。
「今まで大変申し訳ございませんでした。離縁でも白い結婚でも愛人でも、全て受け入れます。今後はできうる限り、視界に入らないようにいたしますわ」
「な、え、あの、ステフ……」
「無理に愛称で呼ぶ必要はございません。わたくしは自室に下がります。これからのことは手紙で命じてください。それでは」
なんなんだ、急にどうしたって言うんだ?
※プロローグは妻ステフ目線ですが、基本は夫マイケル目線の話です。
※他のサイトにも掲載中。
- あらすじ
初夜で「君を愛することはない」と言った夫が、
愛情表現過剰な妻のことを
本当はめちゃくちゃ愛していたことに気がついて
暴走するお話です。
周りにボコボコに責められ、妻にもすげなくされた夫が、反省して成長する話。
元鞘ハッピーエンドです。
目次
- 1プロローグ ※ステフ視点
- 2 急に妻の様子が変わった初夜
- 3 結婚休暇1日目:妻が朝食に来なかった
- 4 結婚休暇1日目:妻のいる場所
- 5 結婚休暇2日目:妻に本当に嫌われているかもしれない
- 6 結婚休暇6日目:夫が毎日、物陰から私をチラチラ見ているようですようです ※ステフ目線
- 7 結婚休暇6日目:理解ある夫の私と感動で打ち震える妻
- 8 結婚休暇7日目:震える愛の巨匠な私
- 9 結婚休暇7日目:夫の様子に戸惑いを隠せない妻 ※ステフ目線
- 10 結婚休暇後半:妻を理解する悦び
- 11 結婚休暇11日目:不安と爆発
- 12 結婚休暇12日目:縮まらない距離
- 13 結婚休暇12日目:一人で楽しむなんて許せない妻 ※ステフ目線
- 14 私が心から愛する妻(終)