Snow Kiss 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】
Kiss2



「秀くん、土曜日どこか行かない?」

「わかった。
華恋の行きたいとこ考えといて。」


あの後、名前で呼び合う事を決め、気持ちのない交際が始まった。


「……お前、加藤と付き合ってんの?」


華恋がどこかに行ったのを確認してから、不思議そうな顔をする亮の質問にため息混じりの返事を返す。


「まぁな。」

「奈々には言ったのかよ?」

「言ってない。
いちいち言わなくてもいいだろ?
華恋から聞くと思うし。」

「……なんで加藤?
お前は奈々が好きなんじゃねーの?」

「どれだけ一緒にいると思ってるの?
奈々が俺を好きじゃない事ぐらい俺が一番よくわかってるよ……。」






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