【blue】

彼女

7月の第3土曜日。

juice


今回、さゆが来れないので1人。


いつものように扉を開けて中に入る。


カウンターに向かいサトシに挨拶する。


「おっー。そっか、今日は1人か…」


「うん」


「何がいい?」


「あっーじゃあ、ジントニック」


「了解」


サトシはジントニックを作りながらあたしの顔を見た。


「何?」


はいっ。


サトシはジントニックをあたしに手渡した。


「今日、来てる。涼太の彼女」


あたしは息を飲んだ。


「そうなんだ…」


あたしはなんだか落ち込んだ。
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