銀白虎
Ⅰ
銀色の髪
いつもどおりの朝。
違ったのは、いつもに比べて教室がざわついていたこと。
『今日、転校生が来るんだって!!』
『男?それとも女?』
『男らしいよー!』
聞こうと思わなくても入って来る声達。
でも…あたしはどっちかっていうと眠い。
窓側だから陽も良い感じに当たって来て…
うとうとし始める。
転校生かあ…この時期に珍しいなあ。
そう思いながらも、もう頭がぼんやりしてきている。
あー……駄目だ―――…
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