おさななじみ
受験の事実
科の違う私達は、ランチは別だ。私は親友の、白木 もみじ(しらきもみじ)と日野 静香(ひのしずか)と3人で雨の日以外、裏庭の芝生の上でご飯を食べる。そして必ずと言って良いほど、雲と幸稀あての手紙を預かる。そんな私を見て、もみじと静香は決まって言う「相変わらずモテモテだね。」
ともみじ。そして静香が
「それに比べて、みずなは、全くそんな話しないよね」
と言われる。確かに二人はモテるが、私には理解出来ない。
「ねぇ。そう言えば小さい時から3人一緒なんでしょ?」ともみじが言った。「まーね。」それを聞いた静香が私に。「家も隣で高校まで一緒って本当に仲良いね」と羨ましそうに言った。でも、そんなんじゃない。二人は本当は、違う男子高校に行きたかったのに、私が一人離れるのは嫌だと言って、困った二人は仕方なく同じ高校を受けてくれただけ。昔からそうだ。多数決って言っても、結局は、私に合わせてくれる。そんな二人に私は、いつまでも甘えてきた…。
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