カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編

たとえ嫌われても

静まり返る父の運転する車の中。




私はただ・・


勢いよく後ろへ流れる景色をぼんやりと見つめていた。




「なぁ。母さん。夕方なのに病院あいてるのか?」

「あるわよ。中心部に近い所だけど。」

「そうか。こう言うのは早いほうがいいからな。」

「…そうですね。」






両親は私の存在を無視するかのように、話合いをしていた。

この出来事が、夢なら…







どんなに…幸せだろうか。








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