カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
「舞。おいで」

両手を広げて呼び寄せるカズキに、迷わず私は吸い込まれていった。

カズキ・・カズキ

やっぱり好き。

この広い背中。サラサラの茶色い髪もみんなみんな大好き。


抱きしめられただけで不安なんて全部ふっとんじゃったよ。


泣かないつもりだったのに・・ツンと奥がいたくなりだしてきた。



「どうして泣いているんだ?」


人差し指でそっと涙をふきとってくれた。




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