カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編

異変

新学期が始まりだした。

私も、それなりに、学校での付き合いが増えていき、毎日の様には、会いく事は減っていった。

「ねぇ…舞ちゃん。
これから、カラオケに行かない?」

弾むような声で話かけてきたのは、セミロングがよく似合う、手足の長さが印象的な、同じクラスのエリカちゃんだった。


エリカちゃんとは、新学期が始まってからの付き合い。

席が隣になったと言う事で急激に親しくなった。

「いいよん。エリカちゃんと二人?」

「うん!ダメだった?」

「全然!行こう!」

私達はバスに乗り込みそして、カラオケで散々唄いまくった。

途中、彼氏自慢などしたり(笑)

もっと仲良くエリカちゃとなれた気がした。

「あ~楽しかったね。」

「今度は、エリカちゃんの彼氏も一緒にね!」

「舞の彼氏もね!」

顔を見合わせニッコリと、笑いあった。


その時だった。


煌めくネオン街の光りの下に

見覚えのある

愛しいあの人の背中を私は見過ごさなかった。


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