もう泣かないで

本当の事が言えない

村松君に本当の事言わなきゃと思った。



その日の夜村松君が、心配をして家に来てくれた。



村松君の左足首が、包帯で巻かれていた。



「その足どうしたの?」



「夏海を探そうとしてすべって捻挫した。」



「ごめんね私の為に。」



「情けなくなるよ夏海を助
けられなくて。」



私は何も言えずにいた。



今池田君の話なんてとてもできない。



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