おかんの手料理 ~7人のハチャメチャ物語~

なぜ晩も

 目を開けると、真っ暗だった。

「えっ?えっ?」

 私は急いでカラダを起こす。



 その時、急に視界が明るくなった。


「あんた、寝てたでしょ?」


 そうめんババアだ。そうめんババアが、私の部屋の入り口で、口をもぐもぐさせながら突っ立っている。


「は………。覚めたんだ」

 私はてっきり、また別の世界に来たのかと思った。

「晩ご飯。できてるわよ」


 そう言って、そうめんババアはドアを閉めた。




 私は、頭を掻きむしりながら、部屋を出た。
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