恋 理~renri~
遺 失


恋愛マスターじゃなくて、女王様って名乗って欲しいよ…。



「それじゃあ、おやすみ…」


終話ボタンを押すと、ようやく泉との長い電話を終えることが出来た。




日付も変わった時間帯に、どこか寂しさを感じるのは気のせいだろうか…。




よく独り身って、ふと寂しくなるって言うけれど。



カテゴライズされる私の場合は亜実がいるし、ソレは滅多に感じない。



だけれど恋愛話をしながら1人きりの部屋に佇んでいる、まさにこの瞬間。



何となく虚しかったり、寂しく思うことだって時にはある…。




こんな孤独感程度なら、恋愛に時間を割くよりも絶対にラクだろうけれどね…?




「疲れた・・・」


身を預けていたソファに、そのままゴロンと天を仰ぐようにして寝転がった。




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