私の病気~摂食障害(拒食症)
退院後
退院後、やはりあの衝動がやって来た。初めのうちは欲望のまに食べてしまっていたが、一度連続してしまうと、我慢するのが難しくなるのでなるべく続か無いように気を付けた。それができたら段々と間隔をあけるようにした。でも最終的に吐かなくなったのは付き合っていた男性の実家で一緒に暮らすようになってからだ。それでも食べ物は普通にたべられたが飲み物はカロリーを気にして低カロリーかノンカロリーのものしか受け付けなかった。
普通のジュースを受け入れられたのは慢性腎不全で透析をはじめるようになってからだ。
拒食症から立ち直ったあとも、腎機能が低下していたので1ヶ月に一回腎臓内科にかかっていた。がある日突然、透析の準備をはじめましょうと宣告されすぐに泌尿器科に回された。でも、突然でなかったのかもしれない。透析宣告される少し前に夜中に酷い腹痛をおこしたのでタクシーで救急外来を受診した。改めて消化器を受診したら腎機能が悪いから腎臓内科受診してと言われたからみてもらったらその時の医者がなんともない。いつもの許容範囲内です。と言っていたがあの時に何か治療していたらと思うと悔しい。
透析するには『シャント』を作らなければならないが私の場合血管が細すぎて無理だと言うことだったので自分の腹膜を利用して透析する腹膜透析をやることになった。お腹にチューブを付けてそこから透析液を出し入れする。6時間おきに1日4回。夜中あるいは早朝に交換しなければならないのが辛かった。しかしもっと辛かったのは透析液が体質に合っていなかったことだ。液体を出し入れする度に腹痛嘔吐。毎晩のように救急外来に行き痛み止めの注射をうったので薬物中毒に。さすがに耐えられず、人工血管を使ったシャントを造る為に入院したときも腹痛に耐えられず、しかし中毒で痛み止めも効かないということで最後の手段で『モルヒネ』をうってもらったのに痛みは全然治まらなかった。
手術してお腹の管を抜いた後はまるであの痛みが嘘だったように痛みが治まりそれ以来あのとてつもない痛みは起きなくなった。

< 32 / 33 >

この作品をシェア

pagetop