ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜
EPISODE#4
新幹線の中。
落ち込んでる私を心配してくれたのか、私と旅行に行けるのが嬉しかったのか、
ウシオはやけにハイテンションで、いつも以上にうるさくしゃべり続けていた。
私が作ったお弁当もおいしいおいしいと全部食べてくれて、
ウシオの幸せそうな顔を見ていたら、
沈んでいた私の心もいくらか救われるようだった。
新幹線に揺られること1時間ちょっと。
駅に降りると、陽は既に西に傾いていた。
もう観光できそうもなかったので、
私達はタクシーで宿泊先へ直行することにした。
駅前で拾った車の後部座席に乗り込み、窓の外に流れる景色を見ていたら、
あっという間に予約していた宿に到着した。