【短】Eqeal
君と
ピンポーン


美羽の家のチャイムを鳴らす。




ドンドンバタバタ


ガチャッ




「直樹!!」


「今すげぇ音してたぞ?」


俺のために必死に、部屋から玄関まで出てきてくれたんだろ?


「いいのー!!早く上がって」


「今日家に誰かいる?」


「え?今はいないけ…ど!?」


美羽の言葉の途中だったけど、家に入った瞬間抱きしめた。


「……デビュー決まった」


俺は小さな声で囁いた。


「ほんとに!?すごいじゃん!!」


俺の背中の美羽の手に力が加わった。
< 55 / 81 >

この作品をシェア

pagetop