【短集・ホラー】白紙の小説
・耳鳴り


金縛りにあう時
酷い耳鳴りがするという



夜、布団に入り
就寝しようとする

すると



酷く激しく
耳鳴りがした



鳴り止まない

普通の耳鳴りとは
まるで違う


耳の中が
壊れてしまいそうな程に
酷い耳鳴り







俺はパソコンを閉じると疲れた目を押さえた。

パソコンの画面に
シャットダウンの文字





今まで見ていた
怖い話

金縛りにあう時に
酷い耳鳴りがする



今度の友人と行う肝試しで皆で怖い話を話すためにパソコンで探していた。


随分集まった。



しかし、怖い話を探す時は、つい慎重になってしまう。

たまにサイトを開くと、いきなり怖い画像が出たりするからだ。


怖いは怖いが、それよりも驚きが勝るために嫌だった。




あるサイトを開いた途端
急に画面が真っ暗になったから焦った。


それはそのサイトの特徴なのだろうか。


そんなことは何処にも記載は無かったが、

何度も戻り、そのサイトを開いても画面が真っ暗になったので、そういう特徴なんだと思った。



< 7 / 31 >

この作品をシェア

pagetop