桜、ふわふわ ~キミからの I LOVE YOU~

・星空の下を自転車は行く

思わず驚いて目をパチパチさせるあたし。

イッペー君は何食わぬ顔してあたしの肩から鞄をさっと抜き取ると、自転車の前籠に入れてしまった。

そして後ろの荷台をポンポンと叩く。


「はいはい。乗ってや」

「ええっ。先生と……二人…乗り?」

「なんやねん。ご不満ですかー?」


目を細めてジロリと睨む。


「あっ。いやっ。そうじゃなくて。こんな時間に生徒と二人乗りとか……大丈夫なのかな……って思って」


あたしが意識しすぎかもしれないけど、なんとなくこういうのって見つかるとマズい気がする。


「んー。そやなぁ……」
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