ヤンデレ彼氏に監禁されて
申し分ない

着こなせてもいるし、彼は見た目がいい


しかして、『彼』をよく知る私にとっては、恋愛観は浮かぶことはなかった


曖昧な返事をする


ぼけぇ、と彼の話しは半分以上聞き流していた


何せ、ダメージがある


鍵が開けられた、第三者もきた、なのに、状況は変わらず、余計に脱落した


助かる見込みが、一切ない


本気で、一生このままじゃないかと思ってしまう


「あ、そうだ。確か、さっきの食材の中に、リンゴがあったから剥くよ。

普通に剥くか、擦りリンゴ、どっちがいい?

ウサギも出来るよ」


落ち込む私をよそに、上機嫌な彼


久々にリンゴのウサギ型を拝みたい気もするが、喉を通るのは擦ったのしか駄目だ


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