ヤンデレ彼氏に監禁されて
誰だろうと、首を捻る


宅配便かと、思い当たる節が出て来て納豆を放置し私は玄関に向かった


はい、と返事をし鍵やチェーンも開ける


そうして普通に、ドアを開けただけなのに



――呼吸が、止まった



手も止まり、血液さえも凍結したように


ただ……ただ、目の前にいる人だけを見ていた



「久しぶり、彩芭」


腹から、喉元まで一気に悲鳴が上がり、口から出る寸前


「しぃ、嬉しいからって、歓喜しちゃ駄目だよ。近所迷惑、だろ?」


口を押さえつけられた


それで暴れる、手をほどこうとして――外に出ようと彼の横をすり抜ける所で


「ああ、大丈夫だよ彩芭。外には、誰もいないから」


抱きすくめられた


抱擁力がある彼の体――捕まったら、逃げられることはない拘束だ


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