月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
少女の我儘












『負ければ良かったのに。』


突如、背後から聞き覚えのある声がした


これは…




『私、ゲオルグ様の事ねらってたのに。』


あの隣りにいた女の子っ!!!



『………おまえ誰だ?』


『私に覚えがないの?
失礼しちゃうわ。
自分がこの身体を小さくしたのよ?』




そう言って彼女はツゥ…っと自分の身体に指を持っていく


『私の名前は、カナリア・ウィグ・アイル、これでも聞き覚えないかしら?』



彼女がそう言うと、ウァルドはハッとした表情をし、そのアイルと名乗った少女を睨んだ






< 154 / 391 >

この作品をシェア

pagetop