幸せの契約

Happiness

呆然としながらも
頭は混乱したまま


私はスピーチする犬居さんを見ていた


犬居さんは大和さん


萩乃宮財閥の御曹司


でも
なんで執事なんかやってたの?


なんで、私には嘘をついていたの



ますます混乱する中
一気に私の周りが明るくなる



「え?!」


「平瀬鈴様。どうぞステージへ。」


いつのまにか横にいたボーイが私をステージに上がる階段へ促した


一気に注目を浴びる


パニック寸前で
気絶しそう



そして


私は犬居さんの
前に立った
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