胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
【ゆかり】やきもち
【ゆかり】


たっくんの目に嘘はない。

だから…信じよう。



たっくんなりの思いやりだったんだよね…




あれ以来…まだエッチ、してないんだ。



今日は…月曜。

たっくんと同じ時間にバイト。


恵さんも一緒…



「おはようございまぁす!」


明るく店に現れた恵さんにペコリと頭を下げた。


「あぁ…おはよ。タク、今日来るよね?」



どうして…私に聞くの?


もう別れたなら、タクって呼ばないで。


私は、小さく頷いて洗い場の壁を磨いた。




月曜だと言うのに、かなりお客さんが多い。


カップルが目立つのは、バレンタインの後だからだろう…


初々しいカップルの笑い声を聞きながら、メロンを切り続ける私。

薄汚れたタイルの壁を見つめながら…



聞こえる…


たっくんの声が…


こんなに賑やかな店内で、ハッキリ聞こえる声。


「お前、手作り初めてだろ?」


恵さんに向けられたであろうその声が…


何度も何度も頭の中でこだまする。

耳から離れないたっくんの声…


私は何?

たっくんは、元カノにもらった手作りチョコをどんな気持ちで食べたの?


そのチョコには

どんな気持ちが込められてたの?
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