すき、好き、もっとスキ。



だから気付かなかったのかな。


璃久の気持ちが、あの女の子のところにあったって事に。

いつも、あたしの想いばっかりぶつけていたから見えなくなってたのかな。

初めから、この恋はあたしの気持ちばっかりで。


璃久の気持ちなんて無視してたもんね。


押して押して押して。
引くことなんて知らないから、ずーっと押し続けて。


引いて引いて引いて。
ずーっと引いていた璃久に勝手に近付いて。


だけど、やっぱり璃久は引いてたのかな。


あたしが勝手に璃久に近づけたって思ってただけだったのかもしれないね。


それを、こうして目の前の現実を見るまで気付けない彼女ってどうなの?

この時点で、彼女失格じゃない?


璃久の事、見てるフリして。

実は何も見えてなかったのかも、見てなかったのかもしんない。



あたしの勝手な気持ちを押し付けて来ただけなのかもしれない。


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