すき、好き、もっとスキ。


あの時、松永さんを連れ出した理由だって、
もっと良い言い訳があったと思うんだ。



2階と3階を間違えた。

急にお腹が痛くなって助けを求めた部屋が松永さんの部屋だった。



とかさー。

まぁ所詮、1日経ったところでこれ以上の良い案が浮かばないあたしは、やっぱりバカなんだろうけどさ。



あたしの咄嗟に吐いた嘘よりは、ちょっとはマシかなーって思ったり(笑)



あーあ、あたし璃久とどうなるんだろう。

今日、帰ったら連絡あるのかな。

このまま自然消滅ってことはないよね!?



さすがに、ない……よね!?



うー。

璃久の事を考えていたら、
また泣きそうになって来た。



考えない、考えない、もう考えない!



必死に言い聞かせ、頭をブンブンと振った。



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