アンバランスな恋心

光太郎とデート

「二日連続で
真琴に会えるなんて
嬉しいよ」

光太郎がほほ笑んだ
その顔が
すごく嬉しそうで
私もつい
頬の筋肉が緩む

「このあとどうする?」

光太郎が質問してた
高級レストランを
出た私は
光太郎の腕に絡みつく

「どうする?って
私に聞くの?」

「旅行はいつ行くの?」

光太郎が
話題をそらした

今日はホテルには
行かないのかも

そうよね
昨日、したばかりだし

光太郎は
性欲が強いとは言えない

セックスが上手とも言えない

わかってるせいか
私に大勢の
セフレがいても
何も言わない

ちょっと
大人すぎる対応で
寂しいときもあるけれど

私はさびしさを
紛らわすために
光太郎と一緒にいるだけだから

我が儘は言えない

「旅行は
7月下旬か8月上旬みたい

あまり
行く気はないの

だって大学生のお守も兼ねてるのよ
嫌よ
年下は嫌いよ」

「どうして大学生?」

人波をよけながら
私たちは目的も決めずに歩いた
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