アンバランスな恋心

コンビニで一人

「買うのに
時間かかると思うの
だから……」

「うん、待ってる」

光ちゃんにさらりと
答えられてしまった

「雑誌を読んだりするのよ?」

「いいよ」

「『いいよ』って
光ちゃんは彼女を乗せてるのよ?

スーちゃんだって
待ってるんでしょ?」

「マコ姉がコンビニで
用を済ませている間に
スーちゃんには連絡しておく」

光ちゃんは爽やかな笑みを
浮かべた

私はため息をつくと
光ちゃんの彼女を見た

「待つの大変よね
……ね?」

「わ、私は……」

「マコ姉、ココを
脅さないでよ

わかったよ
ココをマンションに
連れていくよ

そしたらマコ姉を
迎えに来るから

ゆっくり雑誌を読んでてよ」

「迎えに来なくていいわよ」

私は車から降りると
コンビニに入って行った

雑誌を読んでいるふりを
しながら

車が駐車場から出ていくのを
確認した
< 25 / 109 >

この作品をシェア

pagetop