アンバランスな恋心

ベッドの中で

光ちゃんは
私をお姫様だっこして
ベッドに運んでくれた

裸のまま
布団に包まる

光ちゃんも
私のベッドに入ってきた

「光ちゃん?」

「何、真琴」

「帰らないの?」

「どうして?」

「だって……」

彼女は?
放っておいていいの?

付き合ってるんでしょ?

旅行の計画をたてに
来たんでしょ?

「真琴は僕に帰ってほしいみたいだ
寂しいな」

「違う
帰ってほしくない
でも……」

「明日の朝、戻ればいいんじゃない?
兄貴が帰ってきてから
決めるみたいだから」

「いいの?」

「いいよ」

光ちゃんは
私を抱きしめた

そして胸を歯を立てた

「いたっ…い
光ちゃん、痛い」

「ちょっと我慢して」

「どうして…」

「言ったでしょ
胸元の開いた服と
ミニスカートを履かないように
するためだよ」

光ちゃんは
にっこりと笑った

ずっと望んでいた
光ちゃんの笑顔だ

ずっと見たかった
光ちゃんの笑った顔だった
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