プリンセス*Magic
おまけ

*蒼維side*



いつも、あたしの隣には詩音がいた。


お笑いみたいなピン底メガネをかけた子、それが詩音だった。




最近、彼女にはイケメンの彼氏が出来た。


それが関係しているのか、最近はあまり話していない。




きっと、彼氏と過ごしているんだろうな。


そう考えると、少し悲しい気持ちになる。




まるで、大事な人を取られたかのように―――





「蒼維、どうしようっ!」



「何があったのよ、詩音」




昼休み。

久々に二人で取る昼食の時間に、可愛く変身した詩音があたしに泣きついて来た。




「香川先輩にデートに誘われた!」




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