Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
「あこ!おはよっ!

体大丈夫…?」

玄関を出ると、エリとヒロトが家の前であこを待ってくれていた。

『おはよう!
大丈夫っ!

それより…車出させてごめんね?ヒロトくん!』

エリの提案であこの体を気遣って、火葬場まで、ヒロトが車を出してくれる事になった。

「あーん、いいの、いいのっ!

こんなんで良かったらいつでも使えってっ(笑)

今はあこの体が一番大切なんだからっ!」

『ありがとう…』

ヒロトをさしおいて、なぜかエリが得意気に話した。

車に乗り込むなり、エリにお願いをした。

『エリ!お願いがあるんだ…

今日、お母さんに言おうと思ってる…んだ。
妊娠の事…けど…あの……』

あこが窓の外を見ながらモジモジしているのを見て、エリがあこの気持ちを悟った様に、話した。

「OK!!

ついてってあげる!…そういう事でしょ??

ヒロト!あんたもね!」

エリは本当にあこの事になると勘がいい。

『えっ?ヒロトくんも?』

別に…ヒロトくんはいいんだけどなぁ…

あこは不思議そうな顔でエリを見つめた。
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