ジリジリジリジリ……

『…ッ…あーっつぅー!!』

額ににじむ汗を右腕で拭う。

体中汗ばんでベトベトして気持ち悪い。


いつもの道を歩いているのに、何かに吸い込まれそうになる。

目の前は陽炎でボヤけて見える。

空の色は真っ青で涼しそうなのに。

あこはあの日以来、毎日病院へ足を運んでいる。

大好きな人に会うために。

大好きな人の側に少しでも居られる様に。

あっちゃんが病院へ運ばれた日から決めている事がある。

毎日、あっちゃんに会いに行く事。

あっちゃんの主治医の先生とも約束をした。
出来る限り、側にいる事を…

『ふぅっ!』

病院の中へ入ると、クーラーが効いていて、汗がスーっとひけていった。


………コンコン!

「はーい。」

あこは今日もあっちゃんのお見舞いに来た。

ガチャ…
『あっちゃん!おはよー!』

「おぅ!今日は早ぇなっ!(笑)」

あっちゃんは少し驚いた様にあこを見つめて、笑顔になった。

あの日以来、今のところあっちゃんの容態は信じられないほど落ち着いている。

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