夜の世界に憧れて
第①章
小6の三学期から田舎生活が始まった。コンビニなんてモノも無く、市内から出るバスは22時07分が最終で終点で降りてもまだ②家までは距離があって、徒歩で険しい上り坂を約30分かけてやっと家に到着出来た。いつもバイトが終わったら大急ぎでダッシュして駆け込み乗車状態だった。仕事はフリーターのコンビニ店員。繁華街のど真ん中にある店で本当は16歳なのを18歳と履歴書に詐称して(オーナー以外は知ってても黙ってくれて優しかった)ほぼ毎日バスで行きと帰りを40分掛けて出勤していた。朝9時~17時、13時~18時、17時~22時。この③パターンのシフトの中でその日②の仕事接客するのは正に夜の世界で働いてる夜の蝶のお姉さんやボーイズバーのボーイ、風俗店の客引き、クラブのオーナー、ネグリジェ姿の風俗嬢。私とは全然違う、想像も出来ない位のお客サン達…色んな16まだ②16歳のウブな小娘にとってバイトのお陰で22時までのコンビニ店員として少しでも夜の世界に近付きたくて、ウズウズしていた。
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