【実話】ただ、普通の幸せがほしかった

万引き

そして、私は、高校二年になり初めて友達ができた。


何も変わらない生活が、少しずつ変わりはじめていた。


いつもように
自転車で学校に向かってる途中に、

ほんの少しよそ見をしている時に前にいる自転車にぶっかった。


「うわ、あぶない!!」


「えっ、あー!!」

「ごめんなさい、
大丈夫ですか?」


「大丈夫だよ。
それより、そっちは、大丈夫?」


「私なら気にしないで、平気だから」


「本当にごめんなさい」


「それより、
早く学校に行こう、遅刻しちゃうよ」


「あっ、うん。
私、佐々木未央って言うんだけど、
もし何かあったら言ってね」


「うん、わかった!私は、幸村早苗よろしくね」


それが、私と早苗の出会いだった。
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