幼なじみ〜first love〜

絢音―side―



目が覚めると、見慣れた自分の部屋の天井がそこにはあった。




泣き疲れて


いつのまにか眠ってしまったみたい…




美々ちゃん…少しは眠れたかな…


眠れるわけない

苦しいよね


きっと今も泣いてる




昨日の出来事が夢だったらよかったのに…




でも違うんだ。だって蒼がここにいる。




あたしの左手を握り締めたまま、ベッドにもたれかかるように蒼は眠っていた。




ありがと…蒼


小さい頃からずっと




蒼は優しかったよね




普段はイジワルばっかだけど


口喧嘩ばかりだけど




あたしがツライ時も楽しい時も


いつも隣にいてくれた




ねぇ…蒼


あたしは蒼がいなきゃ


生きてないと思う
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