幼なじみ〜first love〜
【未来を信じて…】

絢音―side―


今日は、8月30日。




蒼が出発するまで、あと1日…――。








ドアが少しだけ開いていた蒼の部屋をのぞく。




「もう荷物の整理は、終わったの?」




蒼の部屋の中には、ダンボールが5個置いてあるだけだった。




「うん」




時計をちらっと見ると、夜の9時を過ぎた所だった。




明日のお昼には、蒼が出発してしまう。




1日がもっと長ければいいのに…




蒼はもうすぐ行ってしまう…




「絢音…ヒマ?」




蒼が笑顔であたしに聞く。




「えっ?うん…」




「俺、出発する前に行きたいとこあんだけど…」
< 335 / 1,010 >

この作品をシェア

pagetop