幼なじみ〜first love〜

蒼―side―

8月31日、早朝6時…――。




部屋のテーブルの上に一枚の手紙を置いた。




“おじちゃん、おばちゃんへ。

本当にお世話になりました。俺にとって二人は、本当の父と母みたいな存在です。
おばちゃんのうまい料理食べられなくなるのが残念だな。
これからも仲良し夫婦でいてください。


絢音へ。

元気でな。きっと…怒るだろうな。
許してくれよな?
絢音は誰よりも優しいから傷つきやすいけど、泣いてる顔より、笑ってる顔の方がいいと思う。
じゃ…またな。


水嶋 蒼”




4ヶ月間、過ごしたこの部屋。




絢音とのたくさんの思い出が、部屋のあちこちに残っている。
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